タロット占い

タロットカードの起源は正確には知られていません。
15世紀前半の北イタリアを起源とする説もありますが、当時は主にゲームに用いられていました。
占いに多用され始めたのは18世紀頃です。
カードは22枚の絵札と56枚の数札・人物札、計78枚を一組とするものが一般的です。
占いで重要な役割を果たすのは22枚の絵札で、「太陽」「死神」などの象徴的なカードからなります。
カードの意味はそのカードの絵柄が表しています。
正位置（上下の向きが正しい状態）と逆位置（上下逆の状態）によっても意味が変わります。
占者はそのカードに沿った意味を読み取り、絵柄から感じる直感で占いを行います。
これが正解というカードの解釈はありません。
占者によりカードの意味は異なるように解釈されることもあるのです。
それだけに、占者の資質が問われます。
自分自身を占う場合でも、柔軟な解釈が可能です。
カードをめくった時の喜びや恐怖といった感動、意外な結果を示すカードが出た時の猜疑心や驚きも、心の中にある真実を映し出した結果として、素直に受け入れること。
それが大事です。
それゆえ、タロットは自分の深層意識を探るツールとしても評価されています。
欧米の心理療法家の中には、タロットをセラピーの道具として用いる人もいます。
タロット占いでの設問は具体的なほどよいでしょう。
恋愛運の場合は具体的な相手を設定し、仕事運も問題を絞り込む方が多くのヒントを得られます。

名前占い

名前による占いも学問の一種で、姓名学とも呼ばれています。
名前から自分を知り、よい所を活かし、悪い所を補う努力をすることに意味があるとされています。
運命をよい方向に変えるために、占いの結果を受けて改名する人も少なくありません。
もちろん、運勢が悪いというだけで誰でも簡単に改名できるというものではありませんが、名前はそれほど大きな力を持つようです。
名前での占いで代表的なものは姓名判断です。
姓名判断とは、人の名前からその人の性格・人生の気運・適職・恋愛の傾向と結婚運・家庭運・どのような病気にかかりやすいか―など、全般的に運勢として総称される事柄についての占いの一つです。
一般に、五格の画数､五行､陰陽､音の四つの要素の組み合わせで総合的な判断を下します｡姓名判断の基本のひとつには漢字の画数計算がありますが、旧字体で数えるか、新字体、すなわち普段使用している漢字の画数で数えるか、占者の姿勢は大きく二つに分かれます。
どちらの方法で診断することがより正確な診断につながるかということも、それぞれに説があり、意見の分かれる所です。
姓名判断では、名前に加えて、生年月日や性別を考慮に入れることもあります。
姓名判断の他にも、名前の文字を一つ一つ数字に変換し運勢を判断する数秘系の占いや、言葉自体そのものの意味を追求した占い、ローマ字の綴りから相手との相性などを占うものなど、さまざまな名前占いが存在します。

誕生日占い

私たち一人ひとりに生まれながらに定められたのが誕生日です。
この誕生日という日には、何か特別な力があるようですね。
人は誕生日によって運命が方向づけられ、自己が決められている―。
この考え方をもとに、誕生日からその人の生来の性質、傾向、人生の流れなどを占うのが、誕生日占いです。
中国に古くから伝わる四柱推命や、西洋で発達した西洋占星術、日本でも近年ブームを巻き起こした動物占いや、細木数子氏による六星占術などは、似たような考えを根底に持ちます。
誕生日占いは、生年月日占いと表わされることもあります。
その人の星座や、誕生年・誕生月をもとに占うものも、広い意味では誕生日占いといえるでしょう。
366パターンの誕生日それぞれに、その日に生まれた人の性格や運勢を解説し、さらに相手の誕生日からその人との相性などを解説する本も出版され、占いに敏感な女子高生や若い女性を中心に、話題を呼んでいます。
誕生日占いに関するインターネットのサイトも多数あります。
誕生日ごとに古今東西の有名人が紹介されている点も、興味の的となっているようです。
誕生日を簡単な計算で色や花という別のものに置き換えて、性格や運勢、恋愛運などを占うものもあります。
占いという名ではありませんが、誕生日による性格判断ガイドブックという本も出ています。
どんな占いにも共通しますが、占いの結果はあくまで参考に。
より快適に暮らしていくために活用することが大事です。